2024年4月26日
まだ桜の花が残る4月某日、私の母が田辺の病院にて静かに息を引き取りました。享年98歳でした。大往生ですが、母の母(私の祖母)は110歳まで生きましたので、それを考えると少し早かったのかも知れません。母の訃報を知ったある方から、「まさに、花の下にて春死なん・・ですね」との手紙を頂きました。
西行法師が晩年に詠んだというこの歌「願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」は、桜を愛した西行の多くの歌の中でも特に有名ですが、「その如月の望月の頃」は、「釈迦入滅の日(旧暦(陰暦)の2月15日、現在の太陽暦では3月中頃)」を指すとのこと。実際に西行は、まさに満開の桜の下で、1190年の2月16日(陰暦)にこの世を去り(享年73歳)、願ったとおりの人生の終わり方だったようです。
この会長ブログでも、西行の生誕900年にあたる2018年に、和歌山県ゆかりの西行のことを書かせて頂きました。
『西行』
今年は、和歌山県ゆかりの西行法師生誕900年で、それに因んだ特別展が先日まで和歌山県立博物館にて開催されていました。西行は、平安末期の1,118年に紀伊国・田…
私の母も、花が好きでした。
そして、歌も好きでした。特に、文部省唱歌や童謡が大好きでした。
晩年に入居していた施設や入院していた病院でも私の弾くマンドリンや、スマホから流れる童謡に合わせて歌を歌っていました。最後の頃は、春の歌でした。「春よ来い」「春が来た」「春の小川」「さくらさくら」そして「花(春のうららの隅田川)」・・・
そのようなこともあって、私もマンドリンで「花」をアレンジして演奏してみました。今、FM TANABEのジングルの一つとして登録されています。よろしければ、下記から聴いてみて下さい。
マンドリンジングル | FM TANABE (fm885.fun)
マンドリンジングル
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