寒さや雨の影響で開花が遅れていた桜の花も4月に入って各地で満開となり、いよいよ本格的な観光シーズン到来です。こんな中、先日、私の知人女性が米国在住の友人(キューバ出身)と一緒に熊野古道を歩くということで田辺に来られ、私が少し田辺のご案内などをしました。このお二人は、昨年スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼道を歩いていて偶然知り合ったということで、この日本人女性の勧めにより、今回、日本の熊野古道も歩いて「二つの道の巡礼者(Dual Pilgrim)」の証明書をもらおうということになったそうです。
今回このお二人は、高野山訪問のあと特急くろしお号で紀伊田辺駅まで来られましたので、私がお迎えに行って、外国からの来訪者が多く泊まる宿にお連れし、その後、田辺の代表的なポイントのご案内(中辺路と大辺路を分ける道分石から蟻通神社を経て闘鶏神社へ)をしました。(もちろん夜は「味光路」の飲食街のお店で地元の魚料理などを堪能・・)また、近くにある私の実家のシェアハウス「トーワ荘」にてこのお二人にFM TANABEからもインタビューさせて頂き、そのダイジェスト版を翌日早速放送しましたが、驚いたのは、翌朝、紀伊田辺駅前から中辺路方面に向うバスが外国からの来訪者でほぼ満員で、その中のかなりの人が、Dual Pilgrimの証明書をもらおうとしている方達だったということです。
今や、田辺に向う特急くろしお号の車内の80%ほどは外国からの旅行者のようですし、くろしお号到着後の紀伊田辺駅の改札口は、どこの国際都市か?と思うほど、リュックなどをかついだ外国人だらけです。コロナがあけて、あっという間に田辺に外国の人が溢れるようになりました。しかも、コロナ前よりもっと多い感じです。
今回アメリカから来られたキューバ出身女性に熊野古道の魅力について聴いてみますと、やはりその「霊的(spiritual)」なところ、特に心の奥底に眠る独特の感性を呼び覚ませてくれるところに惹かれる(幸せを感じる)と言われていました。
今年は、熊野古道(「紀伊山地の霊場と参詣道」)が世界遺産登録されてから20周年の節目の年ですし、今後、このDual Pilgrimの称号をもらうことの魅力もあいまって、ますます外国からの来訪者も増えることでしょう。こういうことを含めて、紀南全体の活性化、そして国際化にも大いに期待します!
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