「「ほんとうの空色」と宇宙への憧れ」

2026年1月19日

先日、埼玉県のうらわ美術館で開催されていた「ブック・アート」の展覧会に行き、キュレーターの方の解説付きで、いろいろな作品を興味深く鑑賞してきました。その中では、特に日本と英国での作品の違い(対比)などが説明されていましたが、とにかくブック・アートの定義は幅広で、本に関連するアートなら何でも含まれるという印象でした。

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション | うらわ美術館

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション
2000年の開館以来、うらわ美術館は「本をめぐるアート」を収集方針の一つに掲げ、その探求と収集に取り組んできた。現在、関連する所蔵作品は1,500件を超え、独自性と国際性を兼ね備えたコレクションを形成している。こうした作

その時のいろいろなイマジネーションの拡がりで私が思い出したのが、子供の頃に読んだ「ほんとうの空色」という童話のことでした。この童話では、特別な空色の絵の具で塗ったところが「本当の空」になるという話が展開されていて、当時から私は、寝室の天井にこの空色の絵の具を塗ると、本当の星空が見えるようになることを空想して、それがそのまま宇宙への憧れにつながっていきました。この本は、今は、岩波少年文庫からも出版されていることがわかったので、今回、それを購入してもう一度読んでみて子供の頃のことをいろいろ思い出しました。

ほんとうの空色/バラージュ, 徳永 康元|岩波少年文庫 – 岩波書店

ほんとうの空色/バラージュ, 徳永 康元|岩波少年文庫 - 岩波書店
花のしるで作った青い絵具で空を描く少年. バラージュ 作

私は、10年以上前に、日経産業新聞で連載されていた「Smart Times」というコラムに、「夢の世界生む「拡張現実」の技術」という記事を投稿しました。その中で、スマホと拡張現実(AR : Augmented Reality)との組み合わせで、このような星空を手のひらの中のスマホで自由に楽しめる可能性を紹介しました。

夢の世界生む「拡張現実」の技術 – 日本経済新聞

夢の世界生む「拡張現実」の技術 - 日本経済新聞
現実世界の物・建物などを認識して、そこにバーチャルな情報を結びつけ、自然な形で重畳する「拡張現実(AR)」技術の利用が拡大している。KDDI研究所でも、このAR技術の応用の一つとして、人の手のひらをスマートフォン(スマホ)のカメラで認識させ...

その後、田辺市の実家の古いアパートをリニューアル(古民家再生)したシェアハウス「トーワ荘」では、2階にある4部屋のうちの一つ(2号室)の天井には窓がついていて、昼も夜も空がそのまま見える(夜は星空が楽しめる)ようになっています。これはまさしく、かつて憧れた「ほんとうの空色」を天井に塗ったのと同じことだな、と感じていました。

シェアハウス トーワ荘 | 木の香り、懐かしさと新しさが混じり合うやさしい空間

シェアハウス トーワ荘 | 木の香り、懐かしさと新しさが混じり合うやさしい空間
紀伊田辺駅にほど近い路地裏に佇む木造2階建ての建物「トーワ荘」。 築50年が過ぎた頃、老朽化もあり空き家となっていましたが、2016年に建物の魅力を残しながら改装工事をおこない、シェアハウスとして、 また地域のサロンのような空間になることを願って再スタートしました。

さて、このように子供の頃からずっと宇宙に憧れてきた私が、今、一番期待しているのが、「串本からの小型ロケット(カイロス3号)の打ち上げ(225日予定)」の成功です。3度目のチャレンジですが、最近、日本のH3ロケットの打ち上げが失敗したばかりですし、何とか和歌山県から明るい話題を!と期待が膨らみます。ほんとうの空色をきっかけとした長年の宇宙への憧れが、一つの形として実を結んで欲しいと強く願っています。

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