FM TANABE会長ブログより
2023年11月23日
昨年までコロナ禍の影響を受けてきた田辺の秋の恒例イベント、弁慶祭り(10月)や弁慶映画祭(11月)も4年ぶりに制限なく開催され、大いに盛り上がりました。そんな中、私の実家の築50年の古いアパートを再生したシェアハウス「トーワ荘」でも、10月25日夜に「能楽のひとときin 紀伊田辺」と題する能楽イベントが初めて開催されました。(主催:一般社団法人一乃会、協賛:一般社団法人トーワ荘)
このイベントは、東京在住の観世流シテ方能楽師・鈴木啓吾さんが、文化庁の学校巡回公演事業の一環として10月25日~26日に田辺第二小学校で開催された能楽(能と狂言)授業・公演に出られる機会を捉えて、金春流太鼓方の上田悟先生のご協力を得て企画されたもので、「木の香りのする」木造のトーワ荘にて、能「羽衣」の解説、太鼓を中心とした能楽の楽器の紹介と体験、そして、実際にさわりの部分の実演など、大変魅力的なひとときとなりました。
築50年の古い木造アパートで空き屋となっていたトーワ荘は、2016年に一級建築士・中島大介さんの設計によりリノベーションされたシェアハウスで、2018年に「きのくに建築賞」も受賞しました。
特に1階のシェアルームは、木造建築の独特の雰囲気を持った空間で、当初はいろいろなイベントも催されてきたのですが、その後のコロナ禍の影響で、この4年間ほどは、本格的なイベントはほとんど開催できない状況でした。
今回やっとこのような能楽イベントが開催され、参加された20名ほどの方々もこの木造建築の空間と能楽とのマッチングの素晴らしさに満足して頂いたようでした。今回のイベントは、FM TANABEでも取材をし、翌週に1時間の特番を放送しました。その内容はそのままYoutubeにアップしております。
ご興味のある方は、是非下記をお聴き頂いて、当日の雰囲気をお楽しみ下さい。(特に後半部分には、当日の実演が収録されております。木造の小さな空間での笛・太鼓や謡の声なども堪能して下さい。)
以上
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